屋外広告物管理者と安全点検に必要な資格の違い(九州)

先日このような記事を書きました。

屋外広告士試験の合格体験談と勉強法

そもそも屋外広告士の資格を取得したきっかけが「各自治体によって屋外広告物管理者や屋外広告物安全点検を行える資格が異なるから」だったのですが、そこをもう少し詳しく書きたいと思います。

熊本県の場合、

屋外広告物管理者…屋外広告士、一級二級建築士、屋外広告物講習修了者

安全点検…屋外広告士、一級二級建築士、屋外広告物安全点検技能講習修了者

となります。

熊本市についても同様となります。

福岡市はどうでしょう。

屋外広告物管理者(広告塔もしくが広告板が4mを超える場合)…屋外広告士、建築士、特種電気工事資格者(ネオン工事)、電気主任技術者、屋外広告業者に在職する屋外広告物講習修了者、広告美術に関する職業訓練指導員免許保持者・技能検定合格者・職業訓練修了者

屋外広告物安全点検に関しても同じですが、4mを超えない場合は「福岡市屋外広告登録業者」も安全点検を行う資格があります。

大分県の場合

屋外広告物安全点検…屋外広告士、建築士、広告美術に関する職業訓練指導員免許保持者・技能検定合格者・職業訓練修了者

管理者資格については記載が見つかりませんが、同等と思われます。

大分市については上記の資格を「管理者の資格」としており、管理者が安全点検を行うことを義務付けています。

長崎県

屋外広告物管理者(広告塔もしくが広告板が4mを超える場合)…屋外広告士、一級二級建築士、屋外広告物講習修了者

屋外広告物安全点検(広告塔もしくが広告板が4mを超える場合)…屋外広告士、一級二級建築士、建築物調査員

長崎市

屋外広告物管理者、点検者(広告塔もしくが広告板が4mを超える場合)…屋外広告士、建築士(一級、二級、木造)、屋外広告物講習修了者、広告美術に関する職業訓練指導員免許保持者・技能検定合格者・職業訓練修了者

県と市で若干異なりますね。

市だと広告美術に関する職業訓練が資格として加わってきます。

宮崎県佐賀県福岡県の大多数の市町村の

屋外広告物管理者、安全点検…屋外広告士、一級二級建築士

という規定が、一番多いと思います。

宮崎では「堅固な広告物」というただし書きがあるのですが、これは福岡市や長崎市に記載がある「高さ4m以上の広告塔」のことを指します。

4m以上だと、設置の際に建築確認が必要となるのです。

最後に鹿児島県ですが

屋外広告物管理者…屋外広告士、建築士(一級,二級,木造)、電気工事士、電気主任技術者、職業訓練指導員免許保有者(広告美術科又は帆布製品科)、 技能検定合格者(広告美術仕上げ又は帆布製品製造)、職業訓練修了者(広告美術科又は帆布製品科)

安全点検…管理者の資格+屋外広告物技能点検講習修了者

となっておりまして、ここが一番幅広くなっておりますね。

ということで、少なくとも「屋外広告士、一級二級建築士」はどこの自治体でも共通ですので、屋外広告士を取っておけば、看板に関する業務では困らない。ということになります。

5年毎に更新講習が必要な屋外広告物安全点検技能講習とは異なり、屋外広告士は一度合格すれば期限がないのも魅力ですね。

少し気になったので、沖縄県の資格者も。

資格者等について(沖縄県)

やはり鹿児島県が、一番資格者としては多そうですね。

個人的には、熊本県の規定が一番スマートかなと思っております。

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